
一般的に金属材料と言えば鉄だと思うのはだれしも同じでしょう。でも、一般的に知られている鉄は、我々の家具に使われている鉄や橋梁やビルの建設に使われている鋼材です。さらに鉄鍋や鉄瓶に使われている鉄も、身の回りにある鉄です。確かに、これらの鉄は金属材料としての鉄材料の95パーセント以上を占めています。これらの鉄は金属材料を代表する鉄の中でも親しみ易く、しかも柔らかい鉄です。柔らかい鉄と言われて驚く方も多いでしょうが、鉄の種類は千差万別です。硬い鉄の中には、それで柔らかい鉄を切ることさえできる、硬い鉄も存在します。そこまで硬くなくとも、皆さんご存知のステンレススチールは普通の鉄より硬く粘りが強く、普通の鉄を加工する業者さんでは、加工できないこともあります。さらに硬い鉄としては耐摩耗鋳鋼や耐摩耗鋳鉄などというものがありますが、これらは普通の鋼材に加工するのは困難であり、鋳造法で品物を製造します。このような鉄を加工するのは普通の加工機では無理で、剛性の高い特殊な加工機が必要となります。もっともこんな特殊な金属材料の需要はそんなに多くありませんので、ごく限られたニッチな世界での需要ですが、この世に無くてはならない特殊金属材料です。
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